【Q&A】腰痛のときにコルセットはしてた方がいいの?【腰痛ベルト】
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「腰痛があるんだけど、コルセットやベルトを付けた方が良い...etc
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2025.01.16 , ぎっくり腰
From:大阪市西区西本町1丁目8-2 三晃ビル703F 腰痛専門リクシスボディケア
「ぎっくり腰」とは?
医学的な正式名称ではありませんが、急激に起こる腰の痛みの総称として一般的に使われています。突然、腰に激痛が走り、動けなくなるほどの状態を指すことが多いです。正式には「急性腰痛症」と呼ばれることが多いです。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰の原因は一つではなく、様々な要因が複合的に絡み合って起こることがほとんどです。主な原因としては以下のものが挙げられます。
- 筋肉や靭帯の損傷(捻挫、肉離れ): 重い物を持ち上げたり、急な動作をしたり、不自然な姿勢をとったりすることで、腰の筋肉や靭帯が急激に引き伸ばされたり、断裂したりすることがあります。
- 椎間関節の捻挫: 背骨の骨と骨の間にある小さな関節(椎間関節)が、急な動きや無理な力が加わることで捻挫を起こすことがあります。
- 椎間板の問題: 椎間板ヘルニアの前兆や、すでにヘルニアがある状態で負荷がかかり、神経を刺激することで痛みが生じることがあります。
- 不良姿勢や長時間の同じ姿勢: デスクワークや運転など、長時間同じ姿勢を続けることや、猫背などの不良姿勢は、腰に負担をかけ、ぎっくり腰のリスクを高めます。
- 疲労やストレス: 肉体的・精神的な疲労やストレスは、筋肉を緊張させ、柔軟性を低下させるため、ぎっくり腰を起こしやすくします。
- 運動不足: 腹筋や背筋などの体幹の筋力が弱いと、腰への負担が増え、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
- 急な冷え: 急激な温度変化は、筋肉を収縮させ、柔軟性を低下させるため、ぎっくり腰のリスクを高めます。
ぎっくり腰の症状(軽度から重度)
ぎっくり腰の症状は、その程度によって大きく異なります。
軽度
- 症状:
- 腰に鈍い痛みや違和感がある。
- 特定の動作(前かがみ、立ち上がりなど)をすると、軽い痛みを感じる程度。
- 日常生活に大きな支障はない。
- 例:
- 少し腰が重い感じがする。
- 長時間座っていると腰がだるくなる。
- 朝起きた時に、少し腰に違和感がある程度。
中度
- 症状:
- 腰に強い痛みがあり、動くのがつらい。
- 前かがみ、立ち上がり、寝返りなどの動作が困難になる。
- 日常生活に支障が出始める(着替え、入浴などが困難)。
- 痛みで姿勢をまっすぐに保てない。
- 例:
- 靴下を履くのが痛くて困難。
- 椅子から立ち上がる時に、強い痛みを感じる。
- 寝返りをうつと、激痛が走る。
重度
- 症状:
- 激しい腰の痛みで、ほとんど動けない。
- 痛みで歩行が困難、または不可能。
- 咳やくしゃみでも激痛が走る。
- 足にしびれや痛みを感じる場合がある(神経の圧迫が疑われる)。
- 例:
- ベッドから起き上がることが全くできない。
- 救急車を呼ぶほどの激痛。
- 足先まで痺れて感覚がない。
それぞれの的確な治し方
ぎっくり腰の治し方は、症状の程度によって異なります。
共通して大切なこと
- 安静: 痛みが強い時期は、無理に動かず、楽な姿勢で安静にすることが大切です。横向きで膝を曲げた姿勢が楽なことが多いです。
- 楽な姿勢を保つ: 無理のない姿勢で過ごしましょう。ソファーなど柔らかすぎる場所は避け、床に座る場合は壁にもたれるなど工夫しましょう。
- 冷却(急性期): 受傷直後から2~3日は、炎症を抑えるために患部を冷やすのが効果的です。氷嚢や保冷剤をタオルで包み、15~20分程度冷やしましょう。
- 温め(亜急性期以降): 急性期の痛みが落ち着いてきたら、血行を促進するために温めるのが効果的です。入浴や蒸しタオルなどで温めましょう。
- 医療機関への受診: 痛みが強い場合や、数日経っても改善しない場合は、整形外科などの医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療を受けることが大切です。
軽度の治し方
- 安静と冷却/温め: 上記の共通して大切なことを行いながら、様子を見ましょう。
- 無理のない範囲でのストレッチや軽い運動: 痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲で軽いストレッチやウォーキングなどの運動を行い、血行を促進しましょう。ただし、痛みを感じる場合は無理に行わないでください。
- 市販の鎮痛薬: 痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬を使用するのも一つの方法です。薬剤師に相談して選びましょう。
中度の治し方
- 医療機関への受診: 整形外科を受診し、医師の指示に従って治療を行いましょう。
- 安静と冷却/温め: 医師の指示に従い、適切な時期に冷却や温めを行いましょう。
- コルセットの着用: 必要に応じて、医師の指示のもとでコルセットを着用し、腰の安定を図ります。
- 運動療法: 適切な関節運動を行うことで、筋肉の弛緩、痛みの軽減や再発予防が期待できます。
- 薬物療法: 医師の判断により、鎮痛薬、筋弛緩薬、湿布などが処方されることがあります。
重度の治し方
- 速やかに医療機関へ: すぐに整形外科を受診してください。場合によっては救急外来を受診する必要があるかもしれません。
- 安静と冷却/温め: 医師の指示に従いましょう。
- コルセットの着用: 腰の安定のために、コルセットを着用する場合があります。
- 運動療法: 痛みが落ち着いてきたら、理学療法士によるリハビリテーションが必要となることが多いです。
- 薬物療法: 強い痛みに対して、注射薬や神経ブロックなどの治療が行われることがあります。
- 手術: まれに、椎間板ヘルニアなどが原因で神経の圧迫が強い場合は、手術が必要になることもあります。
大切なこと:焦らず、無理せず
ぎっくり腰は、適切な対処をすれば多くの場合、数日から数週間で改善します。焦らず、無理せず、ご自身の体の状態に合わせて、上記の治し方を参考にしてください。
予防も大切です
ぎっくり腰を繰り返さないためには、日頃から予防を心がけることが重要です。
- 正しい姿勢を保つ: デスクワークや立ち仕事の際は、正しい姿勢を意識しましょう。
- 重い物を持ち上げる際は、腰をかがめずに膝を曲げて持つ: 荷物はできるだけ体に近づけて持ちましょう。
- 適度な運動を習慣にする: 腹筋や背筋などの体幹を鍛える運動や、ストレッチなどを日常的に行いましょう。
- 長時間同じ姿勢を続けない: デスクワークの合間に休憩を挟み、体を動かすようにしましょう。
- 疲労やストレスを溜め込まない: 休息をしっかりとったり、リフレッシュできる時間を作りましょう。
- 急な冷えに注意する: 体を冷やさないように注意しましょう。
ご自身の状態に合わせて、上記の情報をご活用ください。もしご不安な点があれば、遠慮なくご相談くださいね。お大事にしてください。
住所:大阪市西区西本町1丁目8-2 三晃ビル703F 腰痛専門リクシスボディケア
最寄り駅:四つ橋線本町駅1分、御堂筋線本町駅5分
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